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  • DANDRESY

観世水


ひと月前、京都にあるずっと行ってみたかった風呂敷屋で風呂敷を買った(オンラインショップで)。

風呂敷の模様にはそれぞれ意味があり、何となく買った模様は"観世水"といわれる紋様らしく、常に変化し続けるけど姿は変わらないよという意味のようでほぉーんと思っていたがそういえばニール・ヤングも似た様な事を言っていた。


話は飛ぶが先日、何故わざわざレコードで音楽を聴くのか考えさせられる話があった。ボタンひとつ押せばアルバムがすぐ手に入る時代にA面が終わればひっくり返しまた聴くという作業がある。言ってしまえば手間暇がかかるレコードであるが、自分が好きなのはその手間暇も含めた格好良さにあるものだと分かった。ジャケットのデカさだったり、この曲は誰が演奏しているのか、というクレジットがサブスクには無い。そういう手間暇、アートワークや音源の向こう側を含めた所に"格好良い"を感じたのかもしれない。


わざわざレコードで聴いたり、古い服を着てみたりなど、流行りの根っこには"何かかっけぇから"的な理由が誰にでもあると思う。その漠然と思う"何かかっけぇ"の気持ちはこれから生きていくうえで大切な気持ちだなと思える。

数年前までビートルズのTシャツやストーンズのベロマークのデザインのTシャツといった所謂、古着屋にある昔のバンTを着た同年代くらいの人を見ると、複雑な気持ちになり、オールタイムベスト50を問いただしてやりたい気持ちになっていたが最近になって、ビートルズのジャケットに惹かれ、何かかっけぇと思う気持ちがあって着ていたのであれば、辿っていくと自分と感性が似ている、或いは同じなのではないかと気づいた。自分も着るしね。


バンドにおいても、"何かかっけぇ"マインドは重要で、ブライアン・エプスタインがリバプールの不良にスーツを着せてマッシュルームカットにさせたのも、ジェームス・ブラウンがマント・ショウをしたのも根源には演出的な意味合いも含めた"格好つけ"があったと思う。

我々4人組もライブはスーツを着用しているがそこにもやっぱりスーツに着替える、という手間暇がかかっている。そして機材があれば1人で何処でも音楽は作れるが、わざわざスタジオに入り、こんなベースいいな、出来たらいいなと猫型ロボットみたいな思いと共にアナログな手法で曲を練り練りしている。(というか誰もDTMが出来ない)イントロなんて要らないわ聴き飛ばすわという人が増えてる中でもイントロは作る。

総合して、その方が"格好良い"と思うからだ。イントロもギターソロも要るに決まってんだろ。


便利なもので溢れている社会でフィルムカメラやレコードが流行っていたり、80年代、90年代の音楽が世界で再注目されたり変な時代だなぁと思うと同時に良い流行だなとも思える。俯瞰的に見ているのではなく。

変化し続けるからこそ、変わらずに生きるというニール・ヤングや観世水の紋様の言葉の意味が少しだけ分かったような気になった。風呂敷はエフェクターボードにでもします。


そんな我々、ハロウィン10月31日下北沢GARAGEにてライブを行います。パリピなので。夜露死苦。

SHAKE SNAKE

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