おはこんばんちは。JAILLOです。
今回僕は好きな韻を紹介したいと思います。
韻というかバース、フレーズですかね。
曲はnobodyknows+の「好きだぜ、マリー。」
のHIDDEN FISHさんの韻。ちなみにHIDDEN FISHさんは漫☆画次郎、ちびまるお、魚太郎☆サラダ味を経て、今はホクロマン半ライス!!!という名前で活動してるようです。真意は不明です。
そんなHIDDEN FISHさん、現ホクロマン半ライス!!!さんのワンフレーズがこちら
「決め手 任してみ かざす手に 魅せて かたっぱしにヒート!
ヒール 赤っ恥 肩透かしビール交わし 次 キツいショットガン
今夜踊ろっか?望めば回る このメリーゴーランド」
文字だけだと伝わりづらいのですが、かなりハイクオリティな韻が細かくたくさん散りばめられています。まだ聴いたことのない方は是非聴いてほしいです。HIDDEN FISHさんの声にこの歌詞が乗るとめちゃくちゃカッコいいです。
ここからちょっとマニアックな話になるので、そこはご了承くださいませ。
では、最初のフレーズから
「決め手 任してみ かざす手に 魅せて かたっぱしにヒート!」
ここはまず「aa」の母音でリズムを作ってます。
「任して」の「まか→aa」
「かざす手」の「かざ→aa」
「かたっぱし」の「かた→aa」
の全て母音が「aa」になってます。面白いのが全て文節の頭の2文字で韻を踏んでるところです。日本語ラップはフレーズ,言葉のお尻,後ろで韻を踏むのが割とスタンダードなのですが、この歌詞は言葉の頭で踏んでるんです。テクニカルだな〜卓越しているな〜と思います。
続いて「ai」の韻でもリズムを取っている。
「任してみ」の「かし→ai」
「かたっぱし」の「ぱし→ai」
「任してみ」に関しては言葉の中盤で踏んでるのがすごい。
次に、子音の「m」をたくさん使っている。
「決め手」の「め→"m"e」
「任してみ」の「ま→"m"a み→"m"i」
「 魅せて」の「み→"m"i」
その次に「ei」の韻。
「任してみ」の「てみ→ei」
「かざす手に」の「手に→ei」
あと「て」でアクセントを作っている。
「決め"手"」
「任し"て"み」
「かざす"手"に」
「 魅せ"て"」
読んで分かる通り、とにかく細かく小さい韻がたくさん!!母音でも子音でも踏み散らかしてて、拾うのが大変!!こんだけ同時進行に韻を踏まれたら、楽しくてワクワクしますよね。僕だけですか。
そして続きのフレーズが
「ヒール 赤っ恥 肩透かしビール交わし 次 キツいショットガン」
ここでも「aa」の母音でリズムを取っている。
「赤っ恥」の「あか→aa」
「肩透かし」の「かた→aa」
「交わし」の「かわ→aa」
「肩透かし」に関しては「かたっぱし」とも繋がってる韻かと思います。
次にこちらも引き続き「ai」の韻でもリズムを取っている。
「赤っ恥」の「ぱじ→ai」
「肩透かし」の「かし→ai」
「交わし」の「わし→ai」
1つの言葉で前述のフレーズ2つの「aa」「ai」の韻を回収しています。気持ちがいい。
その次に分かりやすいところで
「ヒール」と「ビール」
これは前述のフレーズ「ヒート」の頭の「ヒー」とも揃えて、リズムを取っている。
そして「ui」で連続で繋げている。
「次 キツいショットガン」の
「次」の「つぎ→ui」
「キツい」の「ツい→ui」
どんどん踏んでます。このまま最後まで続けます。
「今夜踊ろっか?望めば回る このメリーゴーランド」
前述の「ショットガン」に繋がって
「踊ろっか?」と「メリーゴーランド」の言葉のお尻の「oan」で踏んでます。
厳密な母音では3つの言葉はそれぞれ違うのですが、言い方•発し方で踏んでます。
最後の最後でスタンダートな、言葉のお尻で韻を踏む。いいですよねえ。この踏み方を最後に持ってこられると格別に聴こえます。
あと韻ではなく表現の部分で「今夜踊ろっか?」って言い回し、かっこいいですよね。軽妙洒脱とはこのことだと思います。
その続きの「望めば回る このメリーゴーランド」も好きです。
メリーゴーランドが回る姿を素敵な時間、キラキラした時間が流れることを比喩しているんだと思います。もう一度言います、好きです。
以上が僕の好きな韻についてです。
韻について長々と話せて僕は満足でしたが、ここまで読んでくれた韻マニアの皆さんはどうでしたか?韻マニアじゃない方々は途中で離脱されたかと思います。なので、韻マニアの皆さん、本当にありがとうございます。
是非皆さんnobodyknows+の「好きだぜ、マリー。」の韻を実際に聴いて楽しんでください。
そういえば僕もこのブログで韻を踏んでます。こちらも是非探してください。あっいや、自分の韻を解説するのは恥ずかしいので、ご自身で見つけてください。
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